稲荷家 房之介

定価: ¥ 680
販売価格: ¥ 680
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発売日: 2005-09-12
発売元: オークラ出版
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
き、気持ち複雑!!
アマゾンレビューで高い評価を受けていたのと、カラーの美しさ、好きそうな世界観…
2巻が発売されてから1巻を某乙女ロードで探すのは本当に大変でしたが(売り切れ状態)
「やはり2巻だけでは後から気になって仕方無いだろう!!」と雨の中1巻探訪。
…これは…とても好みが分かれる作品だと思います。
ある程度、801業界に長く浸かっていると「乙女モードガンガン」な漫画や小説に食傷気味になり
リアルなリーマンゲイとか硝煙臭い親父BLを「これが現実」と受け入れて行くようになるのですが、
こちらは清い少女の心を忘れないBL好きにはたまらんもんが有るのではないかと。
反してモノホン同性愛とか軍隊モノとか詳しい方には…お止めしときます。
ネーム割りのエネルギーやメカの描き込みは評価すべきところです。これを仕上げるのには
大変な労力とテクニックが必要なはず。ナチスが成功し日本と同盟関係を持続していたら、
二次大戦の戦争末期はもしかしたらこんな雰囲気になっていたのかも、と想像するのも面白い。
最初は平安とナチを合体させるなんて斬新だと驚きました。
しかし読み進むに従って、「やはり女性の描くファンタジー夢想物語なのだなぁ」と痛感。
タキの生き方やクラウスに対する態度も「…もう少し大人として冷静に対処出来んのかな」と。
強姦シーンの一方的さとか、毎回毎回コートをばさぁっ!!と翻すタキ様には
宝塚的表現を彷彿とさせられますね。実は師団長はご自分の騎士に乱暴されて内心安心しているのでは??
「騎士」という単語と、リアルな戦場という表現で連想したのが、永野護の「ファイブスター物語」の
やはり新兵達が若い命を散らす8巻。
あれも軍服がナチを連想させる、上級士官ではなく土まみれになって死んでいく最前線を描いていたもの
でしたが、同じ環境を語っているのに、描くのが男性と女性だとここまで違うものかと
突きつけられた感じです。
「戦争というのもは、国民が想像するような映画のようにドラマティックなものではない」という
某赤い彗星大佐のお言葉を思い出しました…。
でも!!これから発売のドラマCDのクラウス井上×タキ千葉進歩は、おそらくピッタリであることでしょう!!!
花と狼
架空戦記…国々の命運を左右する戦争を主軸にしつつ、タキとクラウス、主従関係にある二人の熱と影をはらむ絆が描かれています。
平安朝の装束に身を包んで行われる儀式と、銃器と戦車がひしめく戦場とが同時に存在する世界には、和風とミリタリーが不思議に混ざりあったような印象を受けます。
クラウスにとってタキへの思慕は、血となり肉となって己をつき動かし、すべてを捧げさせるほど深く、激しくもあるものです。
タキは指揮官として、万もの兵を率いて最前線で戦う責を担いつづけ、その口から決して多くを語りません。
あえかな本音は相手に伝わるはずのない言葉によって密やかに告げられ、こい求めるように差し出される手は切なく払われる。
彼にはそうしなければならない理由が背負うものがあり、それをクラウスが知るまでが一つのクライマックスとなっています。
タイトルに薔薇とつけられていることからも、随所で花のイメージが効果的に重ねられ、奇縁の絆に詩情を添えています。
幼いときに二人が初めて出会った場所で、かぐわしく咲き乱れている藤の光景もまた秘めやかに、美しい。
(ちなみに藤の花言葉には「恋に酔う」という意味もあるそうです)
表情や衣装などのこまやかな描写も見所ですが、脇を固める味のあるオジ様方も必見です(笑)
両想いなのにすれ違う2人
戦争ものです。戦車とか銃もでてきますが、血生臭いかんじにはなっていないのでご安心を。
敵国の軍人同士でありながら主従の契りで結ばれているクラウスとタキのお話です。
クラウスとタキはお互いに一目ぼれで強く惹かれあっていました。だけど、戦争がはじまり、敵対する国の2人は離れなければならなくなります。しかし、クラウスはタキの騎士となることで自分の国を捨て、タキとともに生きることを選びます。このことだけども、クラウスがタキをすごく求めていることが伝わってきます。
一方のタキですが、彼は戦争の中で国の命運を担う指揮官です。また、国の人々からは神聖な者とされ、戦場においては清浄潔斎でなければならない立場にあります。なので、タキは、体はクラウスに許しつつも心だけはクラウスのものにはならないとかたくなにこばみます。タキとしては体を許すこと自体とんでもないことなのです。
でも、クラウスはタキがそんな神聖な者とされていることを知らないので、タキの態度に怒り、かなりひどく扱います。
クラウスとしては、国まで捨ててきたのに、戦争がはじまる前には心も向けていたはずなのにっといういらだちがあります。そしてタキには、自分の国と人々を想う気持ちとクラウスを想う気持ちの葛藤があります。
2人のそれぞれの言い分がわかると読んでいて切なくなってきます。
でも、最後にはクラウスがタキの立場を知り今の関係に納得するのかなってかんじでした。
絵もすごくきれいで、お話もおもしろいと思います。かなりおすすめです。

